絵画とタロット
皆さんは、絵を見るとき、どんな感じでしょうか。
印象深いタッチや、色、力強さ、柔らかさなど、その中のエネルギーそのものを受け取られていたり、
全体的な心地よさや、自分の奥深さを感じていらっしゃるかもしれません。
絵を見ているのと同時に、自分の内面が映り、それを受けっとっているのではないでしょうか。
一枚の絵を見ても、自分と同じに感じるのは、自分だけかと思います。
マルセイユ・タロットはタロットの原型であり、古代からの叡智が詰め込まれた、絵画でもあると、私は思っています。
大アルカナの22枚のカードには、心の元型(ユングはアーキタイプと示している)が、表されており、”心を写す鏡”と言われ、まさに”心を写す絵画”でもあります。
絵全体から、受け取るものは、言葉、思考、感情を越えた、全てを含んだものが表されています。
本質から伝えるものが映し出されており、その事柄を表すカード(絵)が目の前に来ると、
そこからなんとなく、すぐにわかる!とか、じんわりと、このこと!これを伝えている!など、
本質に触れることが起こってきます。
皆さんもお気に入りの絵を飾るときは、無言でその絵から伝わるものを受け取り、心の奥底から湧いてくるものを感じているでしょう。
マルセイユ・タロットとはそれを自分の問いに対して具体的にその人に一番伝わる姿で出てくる心像です。
その人の自己からのメッセージを22枚のカードを通して写しているものです。
ですので、カード自体に意味があると言うよりも、カードが写している心の模様、エネルギー、を受け取ることが、重要になり、そして喜びとなります。(カードの中には、さまざまなシンボル、沢山の情報があり、その親縁がヒントにもなります。)
絵から自己とつながり、よろこびと共に運んでいく事は、この人生の豊かさでもあると思います。
絵画は、日常にありながら、自分の奥と語り合える、扉のような、一面もあると思います。
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